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ボーイスカウト横浜第87団
団委員長 鈴 木 武 道






ボーイスカウト横浜第87団のスカウト諸君へ


私達スカウトは、コロナと戦う全国の医療従事者や社会のインフラを支えている方々に、心から感謝の心とエールを送ろう。

「この世の中には私たちがコントロール出来る事と、コントロール出来ない事があります。そして、コントロール出来ない事が起こると、深刻になればなるほど人間は“ネガティブ”になってしまいます。正に今がそういう時です。自分が今コントロール出来る事をしっかりとやっていこう。そして、自分がコントロール出来ない事を誰かがやってくれていたら、その事に心から“感謝”しましょう。

この言葉は実は、先日、トヨタ自動車の豊田社長が会見で述べた言葉です。私達ではコントロール出来ない所で昼夜命がけで戦っている医療従事者の方々や、輸送関係、食料、日用品など、私たちの日常生活を維持するために、大きな感染のリスクの恐怖にさらされながら、動き続けてくれている方々。そして、それを支えるご家族の皆さまに、スカウトは心から感謝の気持ちを持ちましょう。他人を批判するのは絶対にだめです。

1)今、スカウトに出来る事は

 私の次男は、米国ボストンのブリガム&ウーマンズ病院の医師ですが、電話で状況を聞くと、米国の多くの大都市では既に医療崩壊に陥っており、毎日、何百人もの死者が出ている、とても想像を絶する様な、悲惨な状態になっている事を皆さんは現実として、認識しているでしょうか?日本も本当に危機的な状況です。もし、感染者数がさらに増え、医療が崩壊してしまえば、日本は立ち直れなくなるかもしれません。まずは、私達がコントロール出来る事で、役に立てることを実践するしかありません。一番大切な事は、外出の自粛期間は、とにかく外出を控えて、3密を避けて、他人に感染をさせない、感染をさせられない様にする事で、感染者を減らす事です。それが君たちに出来る最善の実践です。そして、今こそ時間を使って進歩課程に挑戦して、習得を進めましょう。オンライン隊集会も積極的にやりましょう。やり方が解らなければ、自隊の隊長や副長、又は安井団委員に聞いて下さい。

2)マスクの自給自足

 医療崩壊をさせないため…少しでも役に立てること…

BSA(ボーイスカウト米国連盟)や日本のガールスカウトは、スカウトが今、自分達で出来る事として、手作りマスクを自宅で作り、家族、友人、知人、地域社会に配っています。マスクの品質も、数量も限られていますが、少なくとも先ず、これらは、スカウト自身、家族、友人の身を守るために使って、その分、外からの購入を減らし、少しでも需給緩和に寄与するためです。日本政府が1家庭2枚の布マスクを配布した事に対して、それを比喩する様なツイートがありますが、この様な発言は許せません。私たちに出来る事はとても限られています。過去の新潟地震や、東日本第大震災、熊本地震の際に、多くのスカウトが現場にかけつけて、避難所や、後片付けのサポートをしました。残念ながら、今回の場合は、医療現場でサポート活動等は不可能です。

3)コロナ対応で改めて心に刻んだこと

 今回、コロナの脅威を前に、私達は必要なものが思うように手に入らないという状況に陥りました。例えば、マスクも、そのひとつですし、医療現場では、医療用シールドも、防護服も、消毒液も手袋もそうです。こうなった時に自分たちで、必要なものを作れることの大切さに、私たちは改めて気がつきました。これは社会として、非常に良い気付機会を与えてくれました。スカウトは「そなえよつねに」をモットーにしています。自分の身の周りで必要な物を自分で作れる様に準備を心がけましょう。

4)自由に野外活動が出来る事の価値観の再発見

 先日、家の外に咲く花を見て元来、春は待ち遠しい季節だったんだと改めて思いました。寒い日が過ぎ去り、春になれば暖かくなって、人々は、外に出られます。この時、人はああ、やっと外に出られる!と感じ移動できる楽しみを実感するのだと思います。今は、外に出られない厳しい冬のような日々が続いています。その中で、私たちスカウトは、野外活動や、ハイキングをして、「移動する」ことの嬉しさを満喫して来ました。外に出られること、好きなところに行けることが、本当に素晴らしいことを改めて実感しています。生き残るための粘り強いDNAがあるはずです。なんとしても踏ん張って、生き残っていきましょう!そして、春を迎えた時…すなわち、コロナウィルスが終息した時…、さあ!これから!野外に出られる!という時にそなえて、外出自粛だからいって家に縮こまっていたら、足腰が弱ってしまいます。とにかく今やるべきことを、しっかりやってまいりましょう。

今、私たちができることは、3つです。医療従事者とそのご家族に感謝し、少しでも自分に出来るサポートをしていく、そして、外出自粛を守る事。そして、コロナが収束したら、野外活動の牽引役となってスカウト活躍出来る準備を常に進めていくこと。この3つに、全力を尽くしましょう

以上  


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