2019年4月1日月曜日

ボーイ隊隊長挨拶


「スカウティング」をはじめる



ボーイ隊 隊長 渡邉亮太

 今年度、ボーイ隊の隊長を務めさせていただくことになりました。いっしょに活動していくスカウトの諸君、どうぞよろしく。ご家族のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

今まで私はローバースカウトとしての活動を行い、スカウティングとはどのようなことだろうか、と考えてきました。自分自身が行っていることは本当により良い社会をつくる上で役に立っているのだろうか。意義のあることなのだろうか。みんながやりたいと思っていることはどのようなことだろうか。このように考えながら活動をするなかで、現在までスカウティングを続けているローバー年代の意見を聞いているとそこには過去の体験が何らか影響を与えているように感じられました。回顧し話す彼らの口から出てくるのは、「あのときこの活動ができて良かった」という声と「あれはつらかった」という声と「昔やったあの活動をもっとこうしたい」という声である。ローバー年代になってやりたいことや出来ることが増え選択肢も膨大になった中で、それでも昔やった活動を懐かしむのは、それだけ過去の体験が強烈に残っているからであろう。

 昨今、「真正の学び」という言葉が話題となっている。「真正の学び」となっていなければ学習した内容が実際に「生かされる」知識や思考力とならず、子どもたちが学ぶ意義や覚えた内容を喪失してしまう。せっかく学習した内容や体験した内容が「そのときだけの」知識や記憶だけにとどまってしまうのである。せっかく時間をかけて行っても、その内容が「そのときだけ」にとどまってしまうのは何とももったいなく感じてしまうし、残念だ。

 そこで、今年度の活動では、「何のための活動なのか」ということを理解したうえで活動を展開していきたいと思う。今やっている訓練はどこに役に立つのか、どうしてこの時期にこの活動をするのか、たくさん話しながら進めていきたいと思っている。また。ボーイ隊はスカウトとして初めてのスタートを切る場所である。体験して学ぶことのできる環境は、現在限られているようにも感じる。野外での活動を通して、五感を存分に使って「発見」した経験は今後大いに役に立つことだろう。

 末筆ながら、今年度も多くの方々にご協力いただきながら活動を進めていくと存じ上げます。ご理解とご指導いただき、よりよい活動を行っていくことができたら幸いです。また、今年度ともに活動をしていただけるリーダーの方々にも感謝申し上げます。今年度も楽しい活動をしていきましょう。